平成16年度一般会計歳入歳出決算

9月決算の本会議で、市政会を代表として賛成討論をやらせてもらいました。
当日は、再開発特別委員会の報告もさせてもらったので、2回目の登壇となりました。

 平成16年度一般会計歳入歳出決算について、府中市議会市政会を代表して賛成の立場で
意見を述べさせていただきます。
府中市にとって平成16年度は、昭和29年の市制施行以来50周年という大きな節目の年でした
が、野口市政はこれを未来への礎とするため、市民の力を結集し、美しい風格のあるまちづくりに
向け、新規施策として20事業を立ち上げるとともに、27事業のレベルアップと26事業の見直しを
行っております。
特筆すべきことは、市民福祉の質を低下させることなく、かつ少子社会に対応した子ども家庭支
援センター「たっち」の開設をはじめ、複合福祉施設やリサイクルプラザの新築事業の着手、府中
駅南口第三地区市街地再開発事業の推進、さらには小・中学校の耐震化の外、福祉、教育、環
境、観光など、積極的に数々の施策を展開し、大きな成果を挙げることができた本年度決算であ
ると、高く評価させていただくものであります。
 次に、府中市の平成16年度の財政状況については、歳入の根幹をなす市税のうち、個人市民
税は対前年度で約4億5,800万円減額となりましたが、法人市民税、固定資産税等が増加した
ことにより、市税全体では約3億6千万円の増額となりました。
この増額要因の一つには、多少なりとも収納率の向上が寄与しており、このことは、財源の確保
とともに、負担の公平性からも評価できるものであり、関係者のご努力に感謝するとともに、引き
続き収納率100%を目指し、一層ご努力されることをお願いたします。
次に、地方譲与税は約3億9,700万円増加しておりますが、これは所得譲与税が創設されたこと
によるもので、三位一体改革による国庫支出金の廃止・縮減に対する本格的な税源移譲までの
間の暫定的な措置として行われたものです。
三位一体改革は、平成18年度に向け、これから本格的な協議がなされるものと思いますが、着
実に推進され真の地方自治制度が確立されることを、大いに期待するものであります。
 また、地方債は、対前年度決算額で約59億2,050万円増加しておりますが、これは高利率の
住民税減税補てん債を借換したことによるものです。
将来世代に対する財政負担を少しでも減少させ、財政の健全化を目指すことは肝要であり、今回
の借換は、適切な措置であると評価するものです。
府中市は、平成16年度も厳しい財政状況にありましたが、収支の均衡を図るため経費の節減や
、基金の有効的な活用を図ったことなどにより、一般会計の歳入総額は850億8,685万2千円を確保でき、予定された事業は概ね順調に進捗いたしました。
また、財政指標をみてみますと、経常収支比率が86.5と平成15年度に比較し1.6ポイント減、
公債費比率についても8.8となり、同様に0.3ポイント減と、ともに改善されていることは、財政の
健全化への取組みも進んでいるものと認識しております。
 次に歳出においては、“心ふれあう緑ゆたかな住みよいまち”を目標に、4つの施策を柱に遂行
されましたので、その柱に沿って評価したいと思います。
 そこで、第1の柱 安心でいきいきと暮らせるまちづくりですが、まず健康づくりでは、病気予防
の健診の充実と疾病の早期発見を目的に、成人健康診査、女性健康診査、歯科健康診査など
を実施されたほか、市民一人ひとりのライフステージにあった健康づくりを支援するために、府中
市保健計画「健康ふちゅう21」が策定されました。又、東京都の保健所跡地を関係者のご努力
により減額購入出来たことも、早期発見、早期治療を進め、重篤化を避けることで、市民の健康
を守るとともに、医療保険、介護保険財政にも寄与することになりますので、今後の効果的な施
策展開に大いに期待をするところです。
 また、子育て支援に関して、子どもは私たちの未来を託す宝であり、安心して生み、育てるため
の施策の充実が急務であると思っておりますが、府中駅南口第三地区市街地再開発事業の建
築物の一部を購入し開催された「府中市子ども家庭支援センター」「たっち」も多くの方に利用を
頂いていると実感をしております。又、保育サービスで
は保育所のスポット利用を可能にしたり、認証保育所を5〜7施設に増設したりと、子どもと子育
て家庭への環境づくりが今後も推進されることを願っております。
乳幼児医療費助成制度が10月から所得制限を撤廃し、これまでの3歳児未満児から就学前ま
でに拡大されたことは、子育て家庭の経済的負担が軽減され、安心して子育てをするための育
児環境が確保されたものと、評価させていただきます。さらに待機児減少のために更なる支援を
期待しています。
 高齢者サービスの充実では、2年後の2007年には、我が国の総人口は減少しはじめ、戦後
のベビーブーム世代、いわゆる団塊世代の第一陣が60歳の定年を迎え、労働力人口の減少や
医療、介護費用の増加という状況が生ずると見込まれています。
地域においても、企業で活躍された人々が地域に戻ってくることになり、生活の安定、生きがい
対策等の諸施策のさらなる充実が期待されるところです。
 次に第2の柱 安全で快適に住めるまちづくりでは、緑化モデル地区事業や「グリーンフェスティ
バル2004」の実施等には積極的に取り組むなど身近に自然に親しむことができる事業が展開さ
れました。
また、環境整備としては既設公園の整備のほか、勤労福祉会館跡地に防災公園の築造を行うと
ともに、四谷4丁目に残る貴重な民有樹林地の買収、雑田堀親水路の整備など、都市化が進む
中で自然の保護と回復を行い、将来世代への橋渡しができたことは大変有意義なことであると
思います。
 生活環境の保全では、まちの環境美化を推進し、良好な生活環境を確保するため、キャンペ
ーン活動が行われた結果、市民、事業者の認識が高まりをみせてきており、今後さらに風格のあ
る美しいまちとなるよう積極的に展開されることを期待いたします。
 また、資源循環型社会の形成を目指し、ごみ50パーセント減量を目標に、1万トンごみ減量大
作戦を開始するとともに、ダストボックス方式を基本としてごみの分別収集などに務めるなど、資
源循環型社会に対応した施設として、リサイクルプラザの新築工事に着手されました。ごみ減量
と資源が循環する社会が、形成されますことを大いに期待しているところですが、今回の一般質
問で市政会高野議員も質問しておりましたが、府中の森市民聖苑では、改善が見られない所も
ありますが、行政の中に優秀な方が多い府中市では近いうちに改善されると大いに期待をしてお
ります。
 次に第3の柱 人と文化をはぐくむまちづくりでは、人権と平和の尊重、男女共同参画の拡大、
生涯学習活動、文化、芸術活動の支援、スポーツ活動の支援、青少年の健全育成、国際化と都
市間交流など多面にわたる様々な施策が展開されました。
この外、図書館事業においては、一般図書、視聴覚資料等の充実に努められたほか、図書館の
一層の充実を図るため、市民会館・中央図書館複合施設整備事業実施方針が定められ、PFI手
法を導入し推進されることが決定されました。
このPFI手法は、公共施設の建設、維持管理等において民間資金、経営能力等を活用し、経費
の節減と質の高い公共サービスを目指すもので、今後の施設整備における試金石となるもので
あり、また、図書館は教育・文化の向上に重要な機能を有する施設と認識しており、ぜひ素晴ら
しい施設として、高い評価が得られますことを期待しているところです。
 文化財の保護では、歴史と文化に富む府中市らしく、武蔵国庁や武蔵府中熊野神社古墳が発
見され大きな話題となりましたが、これにより府中市の歴史と発展の経緯などが解明され、多くの
方に知っていただくことで、市民の郷土愛がより高められるとともに、観光資源としても大変有効
なものと思いますので、ご配慮のほどよろしくお願いいたします。
 スポーツ活動の支援面では、市制50周年記念事業として、国内トップレベルの地元企業チー
ムの協力による「ボ−ルふれあいフェスタ」が開催され、多くの方の参加があり、大変好評であっ
たと聞いております。
一流選手のプレーを間近で観戦、体験できることは、スポーツへの関心を高め、技をみがけるだ
けでなく、スポーツを通じて、選手と市民、また、市民相互の交流が図られるなどの効果もありま
す。
先の一般質問でも申しあげましたが、平成25年には多摩国体の開催が予定されておりますので
、スポーツを通じたまちづくりに、積極的に取組まれることを心から願うものであります。
教育内容では国際理解教育を進めるなど本年度から外部評価を積極的に推進するための「学
校評価委員会」の設置や「府中市立学校評価システム推進モデル校」として、小中学校3校を指
定するなど充実した学校教育を今後も大いに期待いたしますが、青小対やPTAの助成金の一律
2%カットは、市長が進めるソフトパワーの活用の促進を鈍らすもので、今後は歳入の行方を見
ながら考えて頂きたい。
 学校教育の充実では、児童・生徒の安全と災害時の市民の避難場所を確保するため、体育館
の耐震改修工事が南白糸台小学校、南町小学校の2校で実施され、これにより校舎と独立した
耐震補強を必要とする体育館については、全て実施されました。
また、第三中学校の改築に向け、実施設計等が行われるほか、学校教育の情報化推進のため
、学校教育ネットワークシステムの基盤整備が図られるなど、教育環境の充実がより図られたも
のと評価するものであります。
 最後に、第4の柱であるにぎわいと魅力のあるまちづくりに関して、まず市街地の整備面では、
府中駅南口地区再開発事業として第三地区及びA地区に対する支援が行われ、第三地区では
平成17年3月には再開発ビル「くるる」が完成しオープンしました。
この事業は昭和57年に都市計画決定を行い、平成12年3月に組合設立認可を受けるなど、長
い年月と多くの方々のご理解とご協力により進められたもので、これまでの関係各位のご尽力に
対し、敬意を表したいと思います。
 今後は残るA地区について、勉強会の開催やニュースの発行などの活動を着実に推進され、
府中市の表玄関にふさわしい機能的、近代的な地区に生まれ変われるよう、その一刻も早い完
成が待たれるところであります。
 公共交通の利便性の向上につきましては、JR南武線の新駅設置と周辺のまちづくりの推進を
図るため、西府土地区画整理組合に対し助成が行われ、事業の推進が図られました。
また、コミュミテイバスにつきましては、現在4ルートで運行されておりますが、平成16年度には
利用者が100万人を突破し、先月には200万人を数え、市民の足としてすっかり定着し、多くの
方々に利用されております。
しかし、その一方で交通不便地域におけるコミュミテイバス運行に対する要望は高く、今議会に
提案された補正予算ではルートの再検討に着手する予算が提案されましたが、市民の意見等を
十分に把握し、より利用効果が高いものになるように期待しております。
 商工業の振興では、むさし府中商工会議所と連携し、小規模事業所の経営支援、商工業振興
のための補助、商店街へのアドバイザーの派遣などの支援が行われており、また、観光資源の
活用や観光情報の収集・発信するための観光情報センターが設置され、今年の5月のくらやみ
祭りには、市内外の多くの方に利用されました。
今後、観光の拠点としてその機能を大いに発揮し、伝統とモダンを併せ持つ観光都市府中の名
を更に高められることを、期待するものであります。
 以上、平成16年度の予算執行状況を施策の成果を中心に検証いたしましたが、それぞれの項
目で積極的、かつ充実した内容になっており、また、基金の運用、市債の借入等において、将来
の財政負担を少しでも改善しようとする努力が認められるとともに、市政の発展と市民要望の実
現を目指し、多くの施策・事業が展開された平成16年度の決算は、その成果において十分に評
価できるものであります。
 昨年は、市制50周年を多くの人々とともに祝い、喜びを分かち合った年でありましたが、この5
0年を振り返るだけでなく、府中市の更なる飛躍への新たなスタートラインとすべきものであり、こ
れからも全力をあげて市民福祉の向上と、府中市政のより一層の発展にご尽力されることを、切
に希望いたすものであります。
以上を持ちまして、私の平成16年度決算の賛成討論といたします。
ありがとうございました。